◆ 2002.11.26 Tue

音楽をする理由

駅前でヴァイオリニストが音楽を奏でていた。

ポーランド出身のJarekという方で話を聞けばストリート・ミュージシャンとして世界中を旅しているらしい、ジュリアード音楽院で学んでいたらしく、あのルジェロ・リッチ(!)にも師事していたらしい。

輝かしい経歴を見ると、この人がいかに特異な道を歩んでいるかがわかる。こういう人はかなり珍しい。ふと「無伴奏シャコンヌ」という映画に出てきたヴァイオリニスト、アルマンを思い出した。

技術は決して完璧とは言えなかったが、音色はとても柔らかく甘い口当たりが印象的。音響のデッドなストリートでも弾きなれていて、空間に響かせるのがたいへん上手い。

それをジッと聴いていた美しい女性が突然涙を流していた、ぽろぽろと頬をつたう涙に「音楽の力」を見た気がした。衝撃的だった。あの涙が、あの音色が頭から離れなかった。

Jarekの話に感銘を受けた。

…どこから来た、国、家柄などは実はどうでも良い問題なのです。大切なのは、すべて我々自身のスピリットの中にあります。たとえ音楽大学出のキャリアを持っていても、スピリットが無ければダメなのです。もちろん、多少の手助けにはなるでしょうが・・・。

キー・オブ・シークレットはアティテュード(態度、姿勢)の中にあります。人は世界を好きになるべきですね。たいていは何事もチャレンジする前に難しく考えてしまいますが、「これは嫌い、これはできない」と思えばなにもできません。笑ってすべてに対して積極的にあたり、「イエス!私はそれをやりたい」と言えば、たいていのことはできますよ。そんなものです。

スピリッツは外から見えませんからね。人々がその人のハートを見るのはとても難しいことなのです。私はいつもイエス!とにっこり笑いながらアクションしてきたし、これからもそうしたいと思っています。

久しぶりに「音楽家」に出会った気がした。


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