◆ 2006.02.28 Tue

哲学のない政治

何だか予想通りな展開、送金指示メール問題。

永田議員のなんだか後味の悪い会見。民主党はこのメールは偽者であるという見解を示しているにもかかわらず、彼自身はまだメールを偽物とは断定しておらず、疑惑調査を続けたいそうで。

党と見解が割れている時点で既に組織力のほころびを感じずにはいられない。しかも辞任しなくて良いなんて、素晴らしい組織ですね。(笑)そういう会社があったら僕も気楽に仕事できていいだろうなぁ。

今回の問題自体は個人的には正直どうでも良いのだが、今回の送金指示メールにかかわる無駄な議論によって大事な問題が後回しにされてしまったという点は見逃せないと思う。

実際この問題で民主党は意気消沈してしまっているから、他の議論が中途半端なまますんなりと予算案が通過してしまうのは目に見えている。本末転倒である。

しかしエンターテイメントとしてみたら、今ほど政治が面白く映る時はないのかもしれない。普段政治になんの感心もない人間も、こういう分かりやすい問題には食いつく。

4点セットの内容を全部言えないくらい普段から政治に関心を持っていないのに、こういうときになると関心をもって批判しまくる国民というのもなんだかある意味残酷だな思う。

いずれにしろ、民主党に政権を担う組織力も人材も無いということが明確な形で証明されてしまったのは確かだ。野党第一党がこの惨状…今の自民党が良い政治をしているとは言い難い、しかしながらそれに取って代われるような政党も無いというのが現実なのだ。もっというと日本の国会で行われている議論はあまりにも低レベルで表面的だ。

海外礼賛するつもりはないが、イギリスやフランスなどの議会で行われている議論などはその裏側にきちんとデカルトやカントなどに代表される哲学が備わっていて内容にもきちんと論理性が感じられる。

日本の外交力の貧弱さも、この辺りの論理的な「稚拙さ」に元凶があるのではないかと思う。議員はいつも「冷静」であって欲しいと強く願う。

この国は病気なんだろうな、音楽も政治も…あらゆる要素において。
◆ 2006.02.22 Wed

お粗末政治

民主党ってこんなにお粗末な政党だったっけ?

送金指示メールの問題でメディアが湧いている。「党首討論を楽しみにしてほしい」なんて、思わせぶりな発言をしていた民主党の前原代表も党首討論では逃げ腰。

僕自身はそもそもこんなゴシップな雰囲気がムンムンの話、明らかに誰かが作った話だろうと思っているわけで。それだけに、「ここまで言っといて民主党はどうするんだろう…」というある種の怖いもの見たさの気持ちで見守っているところだ。

序盤は、米産牛肉の再禁輸問題、耐震偽装、官製談合、ライブドア事件のいわゆる「四点セット」で民主党が優位に進めていた。なぜこんな時に、信憑性の薄いネタを質問させたのかを考えると理解に苦しむ。

ウラが取れる前に断定形でいう永田議員も、それを許可してしまう民主党も考えれば考えるほどお粗末だなぁと思ってしまうわけだ。

永田議員自体はなにか国会で事件が起こる度に名前が出ていたので僕の中では、始めから胡散臭い雰囲気のある典型的な野党議員というイメージがあったけれども今回はそれが決定的な形となった。

今回の幕切れは彼の辞任だけでは終わらない気がする、前原さんもこれで退陣までいってしまいそうな予感がする。或いはドミノ辞任を恐れて居座ってしまうのか、グダグダになるな。

というわけでもの凄い「自爆テロ」の予感です。ドラマみたいね。
◆ 2006.02.16 Thu

愛はお金で表せるか?

バレンタインってなんだか淋しい行事だな。

一昨日はそんなことを生まれて初めて感じてしまった。日本の場合はなんといっても「女性→男性」という方向のみに限定されているのがどうにも微妙だなと思うわけだ。

男性は貰った人にお返しすることはできても女性のように相手を「選ぶ」ことはできないから。なんだか妙な不公平感を感じてしまった、歳をとるとこういうどうでも良いことに気付いてしまうから嫌だ。

しかしながら、お付き合いしている女性がいなくなるとプレゼント代がかからなくなるので、最近は金銭的余裕が出てくるようになった。

そもそも僕は今までプレゼントに金をかけすぎていたんだと思う、今考えると10万円も高校生にして使っていた自分は何かがおかしかった。我ながら慰謝料貰えても良いんじゃないかと思うくらいに貢いでいたと思う。(笑)

世の女性も高いものを求めすぎている傾向はあるのかもしれない、それだけの「価値」があると自分で思える自信は素晴らしいと思うが。実際、それだけ相手の男性にとって「価値のある存在」になれているのだろうか?

ただの「我儘」として高いプレゼントを求める女性を見ていると、「世界で一番裕福で、惨めな女」という感じがしてしまう。なんともアイロニカルな現代女性の姿だと思う。

僕自身も、値段で愛を表すような軽薄な真似はもうやめようと思う。

―追記。

やっぱり「良いものを長く使ってもらいたい」という気持ちがあれば、自然と値は張っちゃうものなのかもしれない。「気持ちの大きさ」は伝えにくいし(「ありがとう」という言葉なんか連発したって言葉そのものの意味が軽くなっていくだけだし…)やっぱり「贈り物」に思いを込めるのは1つの方法としてすごく良いんだと思う。

でも一方で、「物より思い出」というのも正に真理であって、記憶こそがもっともかけがえの無い宝物になっていくということは忘れちゃいけない。いずれにしろ人に何かを贈るときは値段だとか、体面だとかばかりに気にして根本にある「気持ち」がどこかへいってしまわないようにすることが大事なんだろうと思う。
◆ 2006.02.14 Tue

損した気分

チキン野郎だったんだよな僕は。

一体、今までどれだけそれで人生を損しているかわからない。持ち前の深読みしがちなところや、ネガティブに物事を捉えてしまうところがしばしば悪い方に出てしまう。

とりわけ「恋愛」においては今になって振り返ると、本当に失敗というか損をしているなと思うことが多い。全部自分の一方的な思考が生み出したものなのだ。

そうやって僕は今まで何人かの女性を不幸にして、そして自分も不幸になってきた。良い所無しの恋愛。

僕は恋愛に頭を使いすぎていたのかもしれない、本当の「良い恋」をしたいならばもっと本能に従って自然になるべきだったのかもしれない。

「理性」が生み出すものの全てが良いものであるとは限らない、「抑制」だとか「躊躇」だとか、前に進もうとする自分を思いとどませるような結果を導くことがあるということを忘れてはいけないと思った。

僕は自分の「理性」というものを信頼しすぎていたのかもしれない。

リセットしよう、愛の無いセックスを繰り返すばかりの中途半端な関係は全部かなぐり捨てて、もう一度ゼロからやりなおすことにする。ついでに脳みそも燃やしてしまおうかな。

しかしバレンタインデーにこういう記事を書くと妙に生々しく映ってしまうな、内容とバレンタインとは無関係だ。ただ今日友達と昔の話をしていて生まれたやるせない気持ちを綴ってみた。
◆ 2006.02.09 Thu

伊福部昭について

作曲家の伊福部昭氏が亡くなった。

彼というと「ゴジラの音楽の人」というイメージがあまりにも強すぎて、映画音楽作曲家のように見られがちだが彼の本業はあくまでクラシックであって、弟子にも芥川也寸志、黛敏郎、矢代秋雄、三木稔などなど著名な邦人作曲家が多い。

しかしながらゴジラという存在が彼に与えた強烈なレッテルは今も消えることはない(実際にニュースを見ていると伊福部の訃報を伝える時にバックに流れている音楽はあのゴジラのテーマなのである)。

1994年の新交響楽団の演奏会に寄せたインタビューで伊福部は次のように語っている。

40年祭(ゴジラの誕生は1954年)ということで、ちょっと辛かったですけどね。「三管編成で」なんて言うと、「管楽器が全部で3本ですか」なんて質問されて、一から説明しなきやならないこともありました(笑)。また今年もゴジラの新作ができましたが今度は遠慮しました。

彼自身その本音を語ることは無かったが実際に「代表作品はゴジラのテーマ」といわれてしまうことに対し一人の「クラシック作曲家」としてなに想っていたのかを考えると複雑な心境である。彼がこの世を去った今だからこそ改めて私達は彼のクラシック作品に耳を傾けるべきではないかと思うわけだ。

彼はモーリス・ラヴェルの熱烈なファンだったということもあり、その管弦楽的色彩は非常に豊かである。また、北海道に生まれ育った彼は、アイヌ文化始め日本の伝統的な音楽の影響を感じさせる作品も多く。ショスタコーヴィチやプロコフィエフといった作曲家始め西洋音楽に根ざしたような作品を書く作曲家が多かった、近代の邦人作曲家のなかではアウトローといって良い存在なのではないかと思う。

最近ナクソスからそんな彼の作品を手軽に効ける一枚がリリースされたのでここに紹介しておきたいと思う。

「日本作曲家選輯 伊福部昭」

【収録曲】
・シンフォニア・タプカーラ(1955、1979改訂)
・ピアノとオーケストラのためのリトミカ・オスティナータ(1961)
・SF交響ファンタジー 第1番(1983)

ここには伊福部の「三つの顔」を全てを見ることが出来る。シンフォニア・タプカーラにおけるアイヌ文化への思いを寄せる「邦人作曲家」としての伊福部、リトミカ・オスティナータにおけるミニマルとさえ言いたくなるようなオスティナートが表す「現代作曲家」のとしての伊福部(彼のオスティナートという書法は弟子の芥川にも大きな影響を与えた)、そしてSF交響ファンタジーにおける「映画音楽作曲家」としての伊福部である。

演奏はヤブロンスキー指揮ロシア・フィル、演奏水準としてはやや物足りない部分もあるのだがこの値段と手軽さを考えると価値のある一枚といって良いと思う。興味のある方(特にゴジラしか知らない方!)は1000円もしないディスクなので是非チェックしていただきたい。

(伊福部氏のご冥福をお祈りします。)
◆ 2006.02.03 Fri

チキン野郎

髪を切ったよ。

短くしすぎて外に出たら頭が寒かった、CUTを読んだらちょうど自分の好きなオダギリジョーのロングインタビューが載っていたりして夢中になって読んでいたらいつの間にか短くなってた。

色はまたしても赤っぽくしてみた、赤といっても厳密には赤茶といった感じ。そういえば、美容院のお姉さん(前髪パッツンでとっても可愛い女の子)がしてくれる頭のマッサージがあまりにも気持ちよくて、

…気持ち良いなぁ、もう少し長くやってもらえます?

なんて、どこかピンクな香りのする言葉を発してしまった。ふと、「この子と付き合えば毎晩こうやってマッサージしてもらえるんだろうか…」などと妄想してさらに僕は妙な発言を重ねてしまう、

彼氏にもマッサージとかするんですか?

あまりにもストレートすぎる質問だ、気持ちよくて思考回路が麻痺しているので全くもって言葉を選べていない。あふれ出す「やっちまった感」、なんで妄想をそのまま口に出してしまうんだぁ!

…ふふ、彼氏いないんですよ。

え?今度は妄想じゃないよな。こんな可愛い子に彼氏がいないなんて世の中おかしいぞ、世の男の目は節穴だ!と憤慨さえしそうになる。しかし、僕はそこで「最近、髪が痛んでいる」という話題に逃げる。

世の男の目が節穴だとすれば、僕はどうしようもないチキン野郎だ!


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