◆ 2006.07.29 Sat

フジロック06

今日からフジロックだぜ!

早朝5時にC夫妻の運転する車と合流し高速を飛ばして苗場に向かう、車内では色々な音楽を聴きまくってテンションを上げていった。後半はもうよくわからないテンションでKとブルックナーの交響曲第8番の終楽章を流して喜んでいた、もうこの辺から自分でもわけがわからない。狂ってるよ!

10時ごろだったか、トンネルを抜けると苗場の広大な緑が目の前に広がる、色とりどりのテントがまるでおもちゃのように並んでいるのを見ていたらなんだかワクワクした。ホテルの駐車場に車をとめて会場へ歩く。入り口でチケットをリストバンドに交換し、いよいよ会場入り!

すぐにグリーンステージにブルーシートを敷いて場所取りをしてからさっそくビールで乾杯、ちょうどライブ中だったWOLFMOTHERを聴きながらさっそく酔っ払う。このバンドは初めて聴いた、オーストラリア発のバンドでiPodのTVCMで「Love Train」という曲がフィーチャーされて有名になったんだそうだ。シンセがグラグラになってて、壊れそうなくらい弾きまくっていたのが印象的だった。あとアンドリューのアフロが素敵だった。

昼飯を食べてまた飲む…なんだか午前中から飲みまくってるな。

その後はMO'SOME TONEBENDERを聴く、途中のトークで「フジロックも10年目、俺らも今年で10年目。1回目の、あの伝説のフジロックの時、俺とイサムで見にいってたんだ。その頃俺はバンドやめようと思ってたんだけど、あのフジロックを見て続けようと決めたんだ。」って言っててなんかグッと来た。最後に歌ったGREEN&GOLDは相当良かった、モーサム熱い。

そのままeastern youthに流れて吉野君のキモ熱い魂に触れようか散々迷ったけれど、荷物を見ている人がだれもいなかったのでそのままネタとしてキングトーンズをちょっとだけ聴いた、おじいちゃん!(笑)しかし試聴してずっと気になってたMYSTERY JETSをちょっとだけ聴きに行こうと、意を決して荷物をちょっとだけ放置プレイして聴きに行く。

しかし途中で雨がザーザー振ってきて慌てて荷物のあるブルーシートに戻る、後ろに場所をとってたフジベテランらしい素敵な男女に助けてもらって荷物は濡れずに済んだ。感動したよ、あなたたちがいなかったら荷物はびしょ濡れでした。本当にありがとう。こんな思わぬ出会いがあるのもフジロックの素敵な一面なんだなぁと実感。

ザァザァと降り注ぐ雨にオーディエンスがほぼカッパモードになった頃、THE HIVESのステージが始まる。一気にグリーンステージの人口密度が上がった、やっぱり人気あるねぇ。ヴォーカルのナルシズムに満ちたMCもよかったし、ベースのマットとギターのヴィジランテが相変わらず坊っちゃん太りしてて素敵だった。非常にドライブ感溢れていて良いライブだった、やばい…ハイブズのCD今度買ってみよう。

SONIC YOUTHのライブはモッシュピットに入ってみる、最初の何曲かは物凄いモッシュに圧死しそうだったけど何曲かすぎると次第に落ち着いてくる。「SONIC YOUTHってモッシュする類の音楽じゃないな」と気付いたみたいだ。(笑)キム姉さんのヴォーカルの渋さにやられた、ノイジーな音世界に酔いしれるひと時だった。良いものは良いんだ。

長蛇の列が並ぶトイレに行ったり、ご飯を食べたりしていたらいつの間にかKEN YOKOYAMA(Hi-STANDARDの方)が終わって電気グルーヴのライブが始まろうとしていた。電気のライブはなんだかんだいって二日目のベストだったような気がする、聴衆をあそこまで狂喜乱舞させる卓球とピエールの音世界に脱帽!

途中で抜けてUA×菊地成孔を聴きに行く予定だったけどやめて電気グルーヴを最後まで聴いた。演出のセンスも良い、大スクリーンに小泉、ブッシュ、ブレア、金正日がつぎつぎと登場したり、ピエールがレーザービーム発射したり。そして極めつけは「富士山」のあのお馴染みのコスチューム!あまりのクールさにしびれた、全然知らない人たちと狂ったように踊っていたらあっという間に終わってた。電気大好き。

大トリのRED HOT CHILI PEPPERSが近づくにつれて死ぬほどグリーンステージが混んでくる、またしてもビールを飲んでいたら苗場食堂でeastern youthの吉野のライブ(ソロの時は「outside yoshino」っていうらしい)をやっていたのでレッチリ見ないで聴いた。(笑)これがまた魂のこもった歌声がヤバイ!これぞ音楽!という感じがした。なんだか涙が出てきた。

outside yoshinoのライブが終わるとそのままレッチリを聴きに行く、なんというか凄いよやっぱりレッチリは。でも電気の方が正直良かったし、もう「レッチリなんてどーでもいいよ!」というテンションになったので。途中で抜けて食堂でヤケ食いした、レッチリに人が流れていたお陰で空いていたので欲望の赴くままに食べまくった。

ビール、八海山、牛串、ピザ、唐揚げ、アジア麺、チョコバナナクレープ…他にもなんか食べてた覚えがあるけど思い出せない、そのくらいものすごい勢いでヤケ食いしていた。フジロックの最後を飾るにふさわしい、壮絶な食べっぷりだった。美味しかったー。

キャンドルも綺麗で、不思議な雰囲気があって良かった。ろうそくの灯りというのは人の心を和ませる力があるなぁとしみじみ、雨も降るし地面はズブズブだし自然の過酷な一面は常にあるのだけれど、なんだかんだいってここは「天国」だと思った。音楽とビールと大自然を堪能できる天国。
◆ 2006.07.08 Sat

恋は芸術だ

またしても思い出ネタ。

高校時代に使っていたノートをなんとなく眺めていたら、落書きのような感じで走り書きされた文章を見つけた。たぶん、当時付き合っていたある少女について書いた文章だ。なんだか胸が締め付けられる内容だったので。勇気を出して、ここに転載してみたいと思う。

何を言っても目を細めているだけの君
瞼の中で現実を幻想に作り変える
軽蔑の壁を作り拒絶しようとする

本当は自分の中に何も無いだけで
それを知られるのが怖いんだ
何も言わず目を細めて君は逃避する

間違いなく僕はここいいて
現実眼前の君に語りかける

「君は物言わぬ狐ではないんだろう?」

シーレやクリムトの描く少女のように
口元を少し緩め不適な笑みを浮かべる
羞恥心の鎖が少しだけ緩む

でもそんな自分に気付いたとたん
目を細めて君はまた逃避する

ほんの僅かな時間でも
君の中に感情の色が見えた

君はなぜ無彩色を決め込むのか
君はなぜ素直になれないのか

絵の中の少女のように
アンニュイな表情を浮かべて
君は生きたまま死のうとする

お前なんて…大●●だ。

授業中にこんな文章を人知れず綴っていたなんて、恥ずかしい。

しかし十代の持つ文章の力というのは間違いなく存在している、少年の持つアンバランスな感覚というのは「正気でない」という点においては、むしろ今よりずっと文学者のそれに近かったように思う。

恋をすると、きっと誰もが詩人になるんだと思う。恋は芸術かもしれない。
◆ 2006.07.07 Fri

自分らしさ

今日は七夕です。

僕にとってはマーラーの誕生日であるというのも見逃せない、でも最近聴いてないなぁ。全集だけでも家に5種類くらいあるというのに。もっというとBeatlesのリンゴ・スターの誕生日でもある、でもリンゴの曲はあんまり好きになれん。何故だろう…。

そんな話はどうでも良いね。

そう、今年も短冊に願い事書いてきました。一般的に願いというのは他人に言ってしまうと叶わないといわれるわけだが、僕の場合は願おうが願うまいがどっちにしろ実現に向けて動くという前提論のもとに短冊を書いているので、今年もここに書いてしまおう。

いつまでも自分らしさ全開で生きていけるように、
    …それと素敵な恋もサービスで付けておいてね。


なぜか無意識に会話調で書いてしまった。でも、これは自分でそうなるように動けば意外とすぐ実現することのような気もしなくは無い。「願い」にしてしまうと妙な距離感が生まれて、逆に実現性が希薄になってしまうような感じがある。何をするにも待っていてはダメということだ。

人生攻めなきゃなぁ…。なんていいつつ既に色々やりすぎてる感じは正直するわけだが、フリーランス的な人生だ。いっそこのまま究極のフリーランサーを目指すのも良いかもしれない。

「二兎を追うものは、一兎を得ず」という人は多いわけだが、そんなストイックに生きて楽しい?と小一時間問い詰めたくなる。 凡人は多くの場合「二兎を追わずば、一兎も得ず」というのが真実である、実際に色んな人を見てきた経験から自然にそう考えるようになった。

そういう人はまず確実に「二兎を追い、ニ兎を得る」ような人間を目指すように心がけると良いのかもしれない。

もっというと、好奇心と独創性を絡めて「二兎を追い、三兎を得る」ようなことも平気でやる人も多い。そういう人間は付き合っていても楽しいし、何より刺激的だ。麻薬のような人間…危険な香りがする。(笑)

サウイフモノニ

ワタシハ

ナリタイ


なんとなく宮沢賢治のポエットな感情とともに文章を締めてみた。
◆ 2006.07.05 Wed

高校の変な先生たち

何となく我が母校である県立福島高校について検索してたら福島県内の高校ランキングなるものを見つけた。

やっぱり福高は安高と並び今でも県内トップの進学校として君臨しているらしい。(でも合格実績みたら今年は東大合格者が1人という悲惨な状況になっていた、僕らの代でも確か6人くらいはいた。レヴェル下がってるのかな?)

そんな高校を自分のような音楽バカが卒業できたのは奇跡的だったなと思う、まぁ苦手だった数学の単位は先生の肩揉みを毎日して貰ったけど。ナジマ先生!

そう。福高の先生はとにかく濃かった。

入学式の日に保護者に向かって、

まぁ、福高生の半分は浪人するんですけど…

と言い放ち希望に満ちたあの4月の独特な雰囲気をぶち壊した、どこまでも無気力な学年主任にして英語教師のヨシオ。彼は授業中によく単語の意味を忘れて辞書をひいては、一人で納得してぶつぶつ言っていた。

自分の娘への愛情は計り知れない、授業中に誰も話を振っていないのに娘の話を始めだして、ニヤケまくって生き生きしていた姿は微笑ましかった。「娘大きくなったら付き合っても良いですか?」といったら本気で怒ってた。(笑)

そんな思い返せば思い返すほどダメな部分ばかり思い出されてしまうヨシオだが、1つだけいつまで経っても忘れられない思い出がある。

僕が学年集会でクラス代表で前期の反省をした時に、ゲリラ的に話題を変えて生徒指導の頭髪検査について言及したことがあった。福高は基本的にリベラリズムを基本とした校風で、頭髪ももちろん自由だったのだが、少しずつそれを制限する動きが当時起こり始めていたのだ。

先生方は金髪だのパーマだのと表面的なことを気にする暇があったら、もっと生徒の内面に目を向ける努力をした方が良い。これからの時代は、目に見えない変化こそもっとも恐ろしいものになってくる、自己表現ができないまま内面化していき精神的に不衛生な福高生がいるという現状の方がよっぽど深刻な問題だ!

確かそんな内容のことを言った覚えがある。その発言を受けて次の集会から頭髪検査をキッパリと無くしてしまったヨシオの判断にはシビれた。それをきっかけにちょっとだけ彼が好きになった。(もちろんその判断は彼の無気力さに裏打ちされた面も大きいのだろうが…笑)

またその賛否両論だったスピーチに深く共感し、後押ししてくれたシノブ先生も良い先生だった、音楽が好きで演奏会も聴きに来てくれたし。

それからフィリピン・パブに通う英語教師ナカノ。携帯の留守電をチェックしたらフィリピン人女性の「ウナギリモノー。」という片言のちょっと間違った日本語が入っていたことを楽しそうに話していたっけ。

誰かと婚約したという一報が届いた時は専ら「相手はフィリピン・パブの女ではないか」という噂が流れたものだが、実際は普通に日本人女性と結婚していたそうだ。でも「結婚してもフィリピン・パブには行き続けます」と声高らかに宣言していたのがなんだかロックでカッコ良かった。

授業中に「どこの学校の制服が好きか?」という話題になった時の話も思い出深い。

ある生徒がその質問に対し「福島女子高校の制服が好きです」と答えると、「おお、マニアックですねー」と笑いつつ、自身は「東稜が好きです」と更なるマニアぶりを露呈していたのが最高だった。

そして長文読解の授業中にたまたまnurse(看護婦)という単語が出てきたときに「Nurse…看護婦。…皆さん看護婦さんは好きですか?」と質問を投げかけ、残りの時間はずっとコスプレの話題で盛り上がりそのまま授業が終わったこともあった。



うーん、書いていったらキリが無いので今回はこの辺にしておこうか。

とにかく本が書けるくらいにネタは尽きない、高校時代の思い出をモティーフにして小説を書こうかと思っているくらいだ、タイトルは「猛獣珍獣のいる動物園」にしようと前から決めてたりもする。うまく書ければ、村上龍の「69(Sixty nine)」の現代版というに相応しい内容になりそうな気がする。

しかし男子校だった頃の福島高校は良い意味で「進学校らしからぬ雰囲気」のある学校だったなと思う、クソ真面目に勉強する雰囲気も無かったし、とにかくそれぞれが個性を100%丸出しで毎日バカなことやってる感じがあった。医者の息子から農家の息子まで人間の層も広かったし、とにかく毎日動物園に行くような興奮を覚えていたものだった。

最近の話を聞いていると福島高校もすっかり真面目な学校になってしまったようである。個人的にはあのバカばっかやってるのに、試験や入試ではトップを行くというあの「ギャップ」が好きだったから。そういう意味では少し残念。

男子校時代に入学できたのは幸せだったなと思う。あんな「楽しい学校」はもうこの世には存在しないんじゃないかとさえ考えてしまうのだ。

なんだか色々思い出してしまってつい長々と書いてしまった…まぁいいか。
◆ 2006.07.02 Sun

ソロの演奏会

今日はヴァイオリンの演奏会本番。

でも別にぴりぴりした感じもなくて、ニュースを観ながら納豆を食べる。なんだろうこの妙に家庭的な光景は。納豆なんて久しぶりに食べた気がするよ。昨日は22時くらいまで練習してたら左手に謎の痺れが走って本気で焦った、本番前夜なのに引退かと思った。でも寝たら普通に治ったので一安心。

リハは軽めに終わったのだけれど、そのあとの待ち時間が落ち着かない。楽屋に自分一人しかいなかったのでなんだか妙にドキドキした。そう、ステージに立っていてふと思ったのだけれど、このホールの白い王宮調の見た目はどこかモスクワ音楽院大ホールに似ているような気がする。

このホールはピアノの発表会で小さい頃から使っていたし、演奏会もよく聴きに行っていたのでかなり親しみのあるホールだ。今までギル・シャハム、ヴァレリーアファナシェフ、シェーンベルク・トリオ(ライナー・クスマウル、ヴォルフラム・クリスト、ゲオルク・ファウスト)、村治佳織、安永徹、石坂団十郎といった一流のアーティストが数々の名演を残してきた知る人ぞ知る地元の室内楽専用ホールだ。

わんわんと響くホールではないので、音楽が「ごまかせない」という点では演奏家にとっては手を抜けない怖いホールだ。しかしその響きにはなにか木のぬくもりのような温かさがあって、個人的には好きなホールだ。憧れの演奏家達と同じステージに立てるというのだから、こんな幸せなことはないなぁとあらためて実感するのだった。

そんなこんなでホール内をぶらついていたら、いつの間にか開場していた。客席覗いてみたら、おじいちゃんとおばあちゃんがいっぱいいるぞ!高齢化社会の波!完全なる社会保障制度の必要性!何を言ってるんだ俺は!今から曲目変えようかな、昭和歌謡大全集の方がウケそう。いや、いっそのことヴァイオリンしまって「ヨイトマケの唄」でも熱唱したほうが良いかもしれない。

なんて冗談言ってないでそろそろ集中しようか。というわけで、非現実の世界に逝ってきます。ばいなら。



コンサート無事終了。疲れたー!

ソロはやっぱり何回やっても恐いし何より大変だ、自分だけで音楽のディティールから全体まで作らなければならない。オケで弾くよりも遥かに莫大なエネルギーが必要だなぁと今回は改めて考えさせられた。

でもやめられない、便宜的に言うと僕にとってソロとは「ジェットコースター」みたいなものだ。やらない人は絶対やろうとないし、一度病み付きになった人はやめられなくなる。本当に不思議な快感なのである。

本番になると呼吸が浅くなるのが自分の短所だ、息が短いと表現の幅も狭くなる。でもまぁ、大きなミスもなく終われて良かった。演奏の後のビールは美味い、音と酒の蜜月…素敵な夜だ。めでたしめでたし。


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