◆ 2006.11.21 Tue
拝啓バーンスタイン先生
レナード・バーンスタインのDVDを観た。
レニー日本での最後のコンサートにして最晩年の映像が収められた「The Last Message」、クラシックファンの間では伝説的に語り継がれているパシフィック・ミュージック・フェスティヴァル(PMF)の映像。シューマンの交響曲第2番のゲネプロと本番が収録されているのだけれど、彼の伝えたかった思いがギュッと詰まっていて泣きそうになる。(というか泣いた)
シューマンの交響曲はもともと大好きで色々な演奏を聴いてきた、フルトヴェングラー、クーベリック、シノーポリ…本当に数え切れないくらい色々な名演奏があるけれど。僕は昔からずっと聴いていたバーンスタインとウィーンフィルが録音した全集に愛着があって、今でも一番好きかもしれない。
なんだかんだいってこの人は僕には特別なんです。
もう1つ観たのは「答えのない質問」というDVD集、レニーがハーヴァード大学で行った6回分の講義(793分!)が収められている。青少年向けに作られた「ヤング・ピープルズ・コンサート」は有名だが、ここでの内容は大人向けのより高度なものを取り扱っている。タイトルは以下のようなもの、
各レクチャーで取り上げた曲を、ボストン交響楽団のメンバーとの演奏している映像も入っていて非常に勉強になる。「バーンスタインのセミナーを一度で良いから受けてみたかった…」などという絶対に適わない夢を捨てられない若者の全てにお薦めしたい映像だ。特にラストシーンは泣けた、「自分が音楽をやる理由とはなにか」を考えさせられる。
レニーの演奏を一度で良いから生で聴いてみたかった。
※リンク先で映像をちょっとだけ観れます、特に「The Last Message」の方の映像はこの短い時間だけでも壮絶さが伝わるはず!
レニー日本での最後のコンサートにして最晩年の映像が収められた「The Last Message」、クラシックファンの間では伝説的に語り継がれているパシフィック・ミュージック・フェスティヴァル(PMF)の映像。シューマンの交響曲第2番のゲネプロと本番が収録されているのだけれど、彼の伝えたかった思いがギュッと詰まっていて泣きそうになる。(というか泣いた)
シューマンの交響曲はもともと大好きで色々な演奏を聴いてきた、フルトヴェングラー、クーベリック、シノーポリ…本当に数え切れないくらい色々な名演奏があるけれど。僕は昔からずっと聴いていたバーンスタインとウィーンフィルが録音した全集に愛着があって、今でも一番好きかもしれない。
なんだかんだいってこの人は僕には特別なんです。
もう1つ観たのは「答えのない質問」というDVD集、レニーがハーヴァード大学で行った6回分の講義(793分!)が収められている。青少年向けに作られた「ヤング・ピープルズ・コンサート」は有名だが、ここでの内容は大人向けのより高度なものを取り扱っている。タイトルは以下のようなもの、
1、音楽的音韻論 / Musical Phonology
2、音楽的統語論 / Musical Syntax
3、音楽的意味論 / Musical Semantics
4、曖昧さの喜びと危険 / The Delights and Dangers of Ambiguity
5、20世紀の危機 / The Twentieth Century Crisis
6、大地の詩 / The Poetry of Earth
各レクチャーで取り上げた曲を、ボストン交響楽団のメンバーとの演奏している映像も入っていて非常に勉強になる。「バーンスタインのセミナーを一度で良いから受けてみたかった…」などという絶対に適わない夢を捨てられない若者の全てにお薦めしたい映像だ。特にラストシーンは泣けた、「自分が音楽をやる理由とはなにか」を考えさせられる。
レニーの演奏を一度で良いから生で聴いてみたかった。
※リンク先で映像をちょっとだけ観れます、特に「The Last Message」の方の映像はこの短い時間だけでも壮絶さが伝わるはず!
◆ 2006.11.13 Mon
クラシックのイメージ
のだめカンタービレを見た。
上野樹里(のだめ役)の変顔に妙に癒された、僕も顔の肉プニプニだからこういう顔は得意だ。水川あさみ(清良役)の誘う目を見て「こういう音楽家って共演者を食いながらのし上がるタイプなんだよなぁ」なんて真面目に考えてる自分。ダメだ…心まで病んでる。
玉木宏(千秋役)は少しずつ音楽家らしい顔つきになってきてると思う、役者って凄いね。あのラフマニノフはかなりサラッとしていて千秋のキャラクターっぽかった。ドラマごときの演奏にああだこうだ言う奴はなんだか馬鹿っぽい、そういうがんじがらめのクラシックファンが多いのが現状ですが。(笑)
のだめの影響は凄い。僕のところにも「クラシック何から聴けば良いですか?」とか「この曲のお薦めのCDありますか?」なんてメールやメッセージが来る。ブームというものはいつか過ぎ去るものだけど、今回クラシックに興味を持ってくれた人のうち1割でも2割でもいいから、クラシックをずっと好きでいてくれたら良いなと思う。
ただ1つ興味深いと思ったのは、クラシックに向き合う若者たちが必要以上にクラシックの礼儀を気にしていること。「ジーパンで行っちゃだめなんですか?」とか「ブラボーって言った方が良いんですか?」とか聞いてくる人が多い、やっぱりクラシックって堅いものってイメージはしっかり根付いてしまっているんだなぁと実感した。
実際今じゃジーパンで行ってる人は多いし、正装でクラシック演奏会に来ている人はあまりいない。ブラボーっていうのも本当に感動したら言えば良いだけだし、拍手だって良いと思ったらすれば良い。クラシックは庶民のための音楽であって他の音楽とたいして変わりない、もっと自由に音を感じればそれで良いんだよね。そういうものです。
むしろ間違い探しみたいな歪んだ価値観で、批評家ぶった態度でしか音楽を聴けなくなっているクラシックファンの方こそ変わるべきだとさえ思う。聴衆が演奏家のレヴェルを上げる一要素であることは間違いない、しかしそういう聴衆と良いものも悪いものもわからなくなってしまうくらい耳の歪んだ「聴衆」は違うものだと思う。
楽しまなきゃ損だぜ!音が苦じゃなくて音楽だもの。
上野樹里(のだめ役)の変顔に妙に癒された、僕も顔の肉プニプニだからこういう顔は得意だ。水川あさみ(清良役)の誘う目を見て「こういう音楽家って共演者を食いながらのし上がるタイプなんだよなぁ」なんて真面目に考えてる自分。ダメだ…心まで病んでる。
玉木宏(千秋役)は少しずつ音楽家らしい顔つきになってきてると思う、役者って凄いね。あのラフマニノフはかなりサラッとしていて千秋のキャラクターっぽかった。ドラマごときの演奏にああだこうだ言う奴はなんだか馬鹿っぽい、そういうがんじがらめのクラシックファンが多いのが現状ですが。(笑)
のだめの影響は凄い。僕のところにも「クラシック何から聴けば良いですか?」とか「この曲のお薦めのCDありますか?」なんてメールやメッセージが来る。ブームというものはいつか過ぎ去るものだけど、今回クラシックに興味を持ってくれた人のうち1割でも2割でもいいから、クラシックをずっと好きでいてくれたら良いなと思う。
ただ1つ興味深いと思ったのは、クラシックに向き合う若者たちが必要以上にクラシックの礼儀を気にしていること。「ジーパンで行っちゃだめなんですか?」とか「ブラボーって言った方が良いんですか?」とか聞いてくる人が多い、やっぱりクラシックって堅いものってイメージはしっかり根付いてしまっているんだなぁと実感した。
実際今じゃジーパンで行ってる人は多いし、正装でクラシック演奏会に来ている人はあまりいない。ブラボーっていうのも本当に感動したら言えば良いだけだし、拍手だって良いと思ったらすれば良い。クラシックは庶民のための音楽であって他の音楽とたいして変わりない、もっと自由に音を感じればそれで良いんだよね。そういうものです。
むしろ間違い探しみたいな歪んだ価値観で、批評家ぶった態度でしか音楽を聴けなくなっているクラシックファンの方こそ変わるべきだとさえ思う。聴衆が演奏家のレヴェルを上げる一要素であることは間違いない、しかしそういう聴衆と良いものも悪いものもわからなくなってしまうくらい耳の歪んだ「聴衆」は違うものだと思う。
楽しまなきゃ損だぜ!音が苦じゃなくて音楽だもの。
◆ 2006.11.08 Wed
「前より明るくなったね」
今日は久しぶりに昔お付き合いした女性と会って色々な話をした。
ずっとどこかでお互いに会うことは避けてたんだけど、「時間」という万能の薬のお陰でこうやって同じ空間でまた話せるようになったわけだ。この薬はいつも残酷だけど、時々すごく便利なんだよね。
「前より明るくなったね」と言われてなんだかハッとしたけど、僕にいわせれば彼女もずいぶん明るくなったし大人っぽくなったなぁと思う。それだけ時間が経ったということだ。
まぁとにかく、ずっと引っかかっていた過去がまた1つ紐解けてよかった。
あの子には幸せになって欲しい。
ずっとどこかでお互いに会うことは避けてたんだけど、「時間」という万能の薬のお陰でこうやって同じ空間でまた話せるようになったわけだ。この薬はいつも残酷だけど、時々すごく便利なんだよね。
「前より明るくなったね」と言われてなんだかハッとしたけど、僕にいわせれば彼女もずいぶん明るくなったし大人っぽくなったなぁと思う。それだけ時間が経ったということだ。
まぁとにかく、ずっと引っかかっていた過去がまた1つ紐解けてよかった。
あの子には幸せになって欲しい。
◆ 2006.11.02 Thu
飛びたい病
わたしゃ疲れたよ。すごろくで言うと1回休みのコマ。
初心に立ち返るため明日からちょっと草津に行って静養してきます。孤独な温泉旅行です、開き直って秋の孤独と思索の森を満喫します。(文豪か!)
どちらかというと旅行というよりは真剣な逃避行という感じ、いくつかの予定をキャンセルしての逃避行なので迷惑かける人がいたらゴメン。必ず僕は帰ってくるよ、ヤックルに乗って。
時々人生が息苦しくて空を飛びたくなる、でも、見ての通り翼が無いので飛ぶことは出来ない。飛べたらみんな飛びっ放しだろう、飛びたくもなる時代だ。
旅行は移動の過程が僕にとっては一番大事だ、現実から隔絶された目的地に向かうというプロセスは「飛ぶ」イメージに近い。海外旅行の方がもっとそれに近いんだけど、そこまで「飛ぶ」時間は今の僕には無い。
今日も山手線が遅延で激混みだった、乗客は皆一日を生き抜いてすっかりベトついた顔の眉間に皺を寄せている。女の子が可哀相だったので意味も無く全力で守ってみたら素敵な微笑みを貰った、ああいう日常に潜む数秒で終わる恋みたいなのって良いよね。人生においては無意味な出来事だけど、人生の大半は無意味なことの積み重ねみたいなもんだから。(笑)
ある意味、この電車は1つのアート作品だなぁと人に潰されながら思った、1車両の定員が136人らしいので11車両で200%の乗車率だったとすると,3000人近いエキストラを使った大がかりなアートだ。
作品名は「脂ぎったストレスのある密度(内乱の予感)」とかが良い。完全にサルバドール・ダリのパクリだね。そういえばダリ回顧展行ってないや、平日に行ってこようかな。
僕は鳥になります、皆さんさようなら。らららー。
初心に立ち返るため明日からちょっと草津に行って静養してきます。孤独な温泉旅行です、開き直って秋の孤独と思索の森を満喫します。(文豪か!)
どちらかというと旅行というよりは真剣な逃避行という感じ、いくつかの予定をキャンセルしての逃避行なので迷惑かける人がいたらゴメン。必ず僕は帰ってくるよ、ヤックルに乗って。
時々人生が息苦しくて空を飛びたくなる、でも、見ての通り翼が無いので飛ぶことは出来ない。飛べたらみんな飛びっ放しだろう、飛びたくもなる時代だ。
旅行は移動の過程が僕にとっては一番大事だ、現実から隔絶された目的地に向かうというプロセスは「飛ぶ」イメージに近い。海外旅行の方がもっとそれに近いんだけど、そこまで「飛ぶ」時間は今の僕には無い。
今日も山手線が遅延で激混みだった、乗客は皆一日を生き抜いてすっかりベトついた顔の眉間に皺を寄せている。女の子が可哀相だったので意味も無く全力で守ってみたら素敵な微笑みを貰った、ああいう日常に潜む数秒で終わる恋みたいなのって良いよね。人生においては無意味な出来事だけど、人生の大半は無意味なことの積み重ねみたいなもんだから。(笑)
ある意味、この電車は1つのアート作品だなぁと人に潰されながら思った、1車両の定員が136人らしいので11車両で200%の乗車率だったとすると,3000人近いエキストラを使った大がかりなアートだ。
作品名は「脂ぎったストレスのある密度(内乱の予感)」とかが良い。完全にサルバドール・ダリのパクリだね。そういえばダリ回顧展行ってないや、平日に行ってこようかな。
僕は鳥になります、皆さんさようなら。らららー。
◆ 2006.11.01 Wed
続・やわらか頭
「やわらか頭」の話の反響が大きかった。
なので、今日はもう1つ素敵なお話をここに紹介しようと思う。ちょっと長いけど、まぁ最後まで読んでみてください。
たぶんこれは寓話というかジョークなんだと思うけど、読めば読むほど味わい深い文章。本当の幸福とは何か豊かさとは何かということを考えさせられる、堅い頭で理詰めで物事に取り組んでしまうと息苦しい人生になっちゃうかも。
というわけで皆さんも日々の喧騒に毒されず「やわらか頭」を持つことを忘れずに今日も生きていってください。
なので、今日はもう1つ素敵なお話をここに紹介しようと思う。ちょっと長いけど、まぁ最後まで読んでみてください。
メキシコの田舎町。海岸に小さなボートが停泊していた。
メキシコ人の漁師が小さな網に魚をとってきた。その魚はなんとも生きがいい。それを見たアメリカ人旅行者は、「すばらしい魚だね。どれくらいの時間、漁をしていたの」 と尋ねた。
すると漁師は「そんなに長い時間じゃないよ」と答えた。旅行者が 「もっと漁をしていたら、もっと魚が獲れたんだろうね。おしいなあ」と言うと、漁師は、自分と自分の家族が食べるにはこれで十分だと言った。
「それじゃあ、あまった時間でいったい何をするの」と旅行者が聞くと、漁師は、「日が高くなるまでゆっくり寝て、それから漁に出る。戻ってきたら子どもと遊んで、女房とシエスタして。 夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたって…ああ、これでもう一日終わりだね」
すると旅行者はまじめな顔で漁師に向かってこう言った。
「ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得した人間として、きみにアドバイスしよう。いいかい、きみは毎日、もっと長い時間、漁をするべきだ。 それであまった魚は売る。お金が貯まったら大きな漁船を買う。そうすると漁獲高は上がり、儲けも増える。その儲けで漁船を2隻、3隻と増やしていくんだ。やがて大漁船団ができるまでね。そうしたら仲介人に魚を売るのはやめだ。自前の水産品加工工場を建てて、そこに魚を入れる。その頃にはきみはこのちっぽけな村を出てメキソコシティに引っ越し、ロサンゼルス、ニューヨークへと進出していくだろう。きみはマンハッタンのオフィスビルから企業の指揮をとるんだ」
漁師は尋ねた。
「そうなるまでにどれくらいかかるのかね」
「二〇年、いやおそらく二五年でそこまでいくね」
「それからどうなるの」
「それから? そのときは本当にすごいことになるよ」
と旅行者はにんまりと笑い、
「今度は株を売却して、きみは億万長者になるのさ」
「それで?」
「そうしたら引退して、海岸近くの小さな村に住んで、日が高くなるまでゆっくり寝て、 日中は釣りをしたり、子どもと遊んだり、奥さんとシエスタして過ごして、夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたって過ごすんだ。 どうだい。すばらしいだろう」
たぶんこれは寓話というかジョークなんだと思うけど、読めば読むほど味わい深い文章。本当の幸福とは何か豊かさとは何かということを考えさせられる、堅い頭で理詰めで物事に取り組んでしまうと息苦しい人生になっちゃうかも。
というわけで皆さんも日々の喧騒に毒されず「やわらか頭」を持つことを忘れずに今日も生きていってください。
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