◆ 2005.03.27 Sun

醜さと美しさ

電車の中で目の前に親子連れが座ってきた。

二人で賃貸物件の本を読みながらあれこれ話している。肌が白く純朴そうな少女の話す言葉には少し訛りがある、おそらく4月から大学生になり上京しているのだろう。その初々しく眩しい姿に昔の自分が少しだけ重なった。新しい生活への期待と不安で胸が一杯だったあの頃…

少女は新しい生活の中で沢山の人に出会っていくだろう、新しい恋をみつけ、セックスを知り、失恋の涙に暮れる。今よりも少しだけ純朴さを失って人間の醜さを知るだろう、でもその代償に今以上に魅力的な女性になっていくだろう。

「醜さ」を知らない女性は真に美しくはなれないと思う。つまらない恋愛をし人を傷つけ、そして傷つけられる。いくつかの嘘をつき、いくつかの嘘に振り回される。そういった様々な経験を潜り抜けた女性というのは、人間の「醜さ」と「美しさ」の両面を深く知っている。

醜さを知らぬ女性の美しさというものは表面的で浅い。醜さを重ねることで心の柔肌が腐り、朽ち果てていく、その腐り切った肉を削ぎ落とした後に現れる美しさは、比べるものの無いくらい魅力的なものとなるだろう。

…と電車で親子を見てそんな妄想をするアホがここに一人。

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